最近買った漫画

久しぶりだなお前たち(白痴)。

 

最近買った漫画や本をレビューするぜ。

世間はお盆休みに入るので、もしよかったら今日紹介した本でも読んでくれよな。

(わかりやすいようにAmazonのリンクを貼ろうとしたけどいろいろとめんどくさいのでやめます)

 では、い、いきますよ。

 

 

 

・女の機嫌の直し方 黒川伊保子(著)

 女と男では脳の作りが違うという研究結果がある。そしてその違いゆえにすれ違いや喧嘩が起こることもある。

 よく、女は共感脳で男は解決脳であると言われているが、この本はどうしてそのように言われるのかという点につき脳科学の点から解き明かしており、決して経験則や恋愛術のような観点から書いたものではない。

 筆者は脳科学者であり、また女性であるので決して、女性側を貶めたりネタ的にあつかうような書き方はしていない。また「女性の」と謳っているが、男性の脳についても詳細な解説を展開しており、それらを比較することによって問題点を浮彫りにして、解決策をあぶり出そうとしている。

 あー、それよくやるわwっていうような表現や行動が結構出てきて汗が出ます。

 上述したとおり、男性の脳についても十分な言及があるので、女性にもおすすめできる本である。自分の知らない世界であるので勉強になりました。

 

・新婚よそじのメシ事情 小阪俊史(著)

 新婚の漫画家夫婦(夫:小阪俊史 妻:王嶋環)のメシ事情を描くノンフィクション的漫画。

 筆者の夫は、20年近くの生活で食生活がただれにただれており、ジャンクなものや丼ものばかり食べていたが、結婚を期に、妻が食事を担当することになり食生活が変わっていることにたいするギャップや価値観の違いを描く作品。

 この作品の優れているところは、互いの価値観に干渉しない点である。

 夫も妻も好き嫌いだけでなく、味のスタイル(関西の薄味、関東の濃い味のような優劣がつかないもの)についてこだわりがあるものについては相手に自分のスタイルを強制しないことにある。このような歩み寄りを作中ではうまく描いている。

 また、適度にゆるいのもいい。

 夫婦が漫画家であり在宅の共働きであるので、互いの締切が重なったときには、店屋物や、凶悪なカロリーのラーメンを食べたりしているのも、ありのままを描いていて良いと思う。

 普段はエロ漫画か、ラブコメか、残虐な漫画を読むことが多い僕にはとてもほっこりできる作品であった。

 

・個人差あり〼(ます) 日暮キノコ(著)

 主人公は平凡なサラリーマン。妻と二人暮らし。夫婦としてはすでに冷めている生活を送っているが、ある日突然主人公は女性になってしまう。

 「女性化」という原因不明の現象が起こる世界での、夫婦の関係や、変わっていく人間関係を描く作品。

 ある日突然、異性になるというテーマを扱った作品は数多くあるが、どれもSF的で本作のように突き詰めて考えているような作品はあまりない。

 たとえば、体が女性になったら心はどうなる?というようなことが書かれている。

 また、今まで、会社では男として接してた同僚の人たちとの関係はどうなる?

 さらに、夫婦としてはどうなる(異性化しているので女と女の共同生活になる)。

 そして、面白いことに主人公が女性に変わったことによって、冷え切っていた夫婦関係が修復しだすのも面白い。異性化という悩みを解決するために一丸になっったためだと考えることもできるし、女性同士になったことでお互いの気持が理解できるようになったからだとも考えられる。

 異性になった結果、いつも利用する薬局で冷たい態度をされている店員さんに親切にしていもらえたり、性が変わると人間関係の温度や密度そのものが変わるように作劇されているのもおもしろい(話す人によって内容が変わるモブが設置されているRPGみたい)。

 この作品は、上述した問題点をふまえつつ、新しい性のようなものについて描きだそうとしているように思える。おもしろい。

 

チェンソーマン

 説明不要。藤本タツキは天才。

 

まだあったら追記します。