さよならの朝に約束の花をかざろう
表題通り、「さよならの朝に約束の花をかざろう」を観てきたのでメモがわりに投稿します。
監督は岡田麿里さん。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』とか色々な作品の脚本やってる人で、アニメをよく見る人なら岡田さんの作品は知らずとも見てるはずです。
どんな話なのかと思うかもしれませんので、導入部をコピペします(公開されてるのでネタバレではないです)。
『10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続けることから「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民の少女マキアと、歳月を重ねて大人へと成長していく孤独な少年エリアルの絆の物語が描かれる。人里離れた土地で、ヒビオルと呼ばれる布を織りながら静かに暮らすイオルフの民の少女マキア。ある日、イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる獣にまたがるメザーテ軍が攻め込んできたことから、マキアとイオルフの民の平穏な日々は崩壊する。親友や思いを寄せていた少年、そして帰る場所を失ったマキアは森をさまよい、そこで親を亡くしたばかりの孤児の赤ん坊を拾う』
まとめると、
①ヒロインのマキアは寿命が数百年ある一族の女の子で外見はほとんど変わらない
②そんなマキアがひょんなことから孤児の赤ん坊(エリアル)を拾い育てる決意をする
③時間の流れの違いが彼女らを過酷な運命に導く
これだけ覚えておけばいいですたぶん。
この作品のテーマを挙げるとすると「母の愛」、「絆」、「時間の流れ」、「出会いと別れ」とかそんなところでしょうか。
上記のテーマが一貫して描かれてストーリ的には分かりやすいと思います。
ひとりぼっちだったマキアがエリアルを育て、母になるということは何かを知り、やがて愛とは何かを知る、ような感じになってます。
あとは細かい描写に出合いと別れ、マキアの覚悟などのさまざまな比喩が入っており、初見でも発見できます(現に私が気付けたので)
出会いがあれば別れが必ずやってくる。別れは悲しいけど、それでも受け止めて前を歩く、という力強いメッセージを感じました。
話的には女性的なストーリかもしれません。母親や、また近い将来母親になる方もグッとくるのでは。
私は男オタクですが、両親のことや大切な人(いるんだよ)を思い出して泣いてしまいました(バレないようにティッシュで涙拭きました)
「どんな人間にだって時間は平等だ」
「出会いもあれば別れもある」
こんな言葉をよく耳にします。
しかし、その意味を本当に考えたことがあるかというと、そこまで深くは考えないでしょう。
この映画はその横たわる問題につき一定の回答を示しているように思います。
みなさんもぜひ観てください。
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以下ネタバレ(観る予定の人は見ないほうがいいです)
私は途中で「あ、これマキアがエリアルを守って死ぬ」か「エリアルがマキアを守って死ぬ」結末やなって思いました。
しかし、結末はそうではありませんでした。そして、そうではなかった本編で提示されたラストこそが全員が納得できる答えだったと鑑賞後にすごく納得しました。ラストに全く不満はないです。