氷菓を評価する
みなさんこんばんは。
久しぶりにネタ映画を観たので評価します。
ちなみに、この前FateのHFを観に行ったのですが「桜は俺が守る!」という感想しかないのでここには書きません。
では本題。
先日、劇場版「氷菓」を観に行きました。なので氷菓を評価します。
まずは、キャスト。
最初に折木奉太郎(山崎賢人)、千反田える(広瀬アリス)と発表された時、ぼくマジで嫌な予感がしました。
山崎賢人はもう見飽きたし、広瀬アリスはどう見ても千反田えるではないからです。
でも、実際に観ないことには批判はできないだろうし、観てから批判してやろーと思って観に行ったわけです。
結論から言うと「ひっでえwwwwww」って感じでした。大まかにあげると、
①構成(脚本)がひでえ
②キャストがひでえ
③愛が全く感じられない
と思いました。ひとつずつ詳論します。
①について
ストーリーについては概ね原作通りに進んで行きます。(原作的にいうなら、⑴古典部が再結成されるまで編⑵関谷純編の2つです。)
原作通りなら、問題ないのではないかと思うかもしれませんが、その構成がヤバイです。
まず、謎に遭遇するたびに折木が推理するのですが、勝手に悩んで勝手に推理して勝手に解決します。
ヒントだとか、観てる人間に考えさせるだとかの考慮が全くなしに進んで行きます。
謎→推理→折木すげー(里志に代弁させてる)
といった感じです。最後までこんな感じで進みます。
ミステリー映画や推理映画は短い時間ながらヒントやらを提示して客に考えさせる余地を多少なりとも残すはずですが、本作にはそれがありません。これは地味に辛いです。
①に関連してもう一点、具体的には「間延びして辛い」です。
どういうことかというと、ワンカットが長く、しかもセリフで全部説明しようとしてるために、間延びがヤバイです。ミステリーのくせにマジで眠くなりました。ストーリーを知ってるとか知らないとかに関わらず眠くなります。同行者は眠くてやばかったと言ってました。
特に推理のシーンだと説明口調になって特に画面やアングルが変わらずに進んでいくので、ほんとーに間延びがヤバイです。
これを撮った監督は、マズイって思わなかったのでしょうか…。
しかも氷菓のような日常に潜む謎やミステリーを題材にした作品は種明かし自体は大したことがなく、ふーんと言ったものが多いのだから、余計間延びは避けるべきです。本当に辛かったです。
②について
キャストについて。
まず山崎賢人よ。お前は原作を読んだか?アニメを見たか?いや、最悪アニメは観なくていいです。でも原作を読んでねえだろ。
山崎賢人の折木奉太郎は終始、寝起きみてえな声と芝居で進んでいく。あと、推理するときのナレーションはただの暗い男になっている。
しかし、折木奉太郎は別に根暗でも眠いわけでもない。やらなくてもいいことをやらなきゃいけない時には少し気だるくも、普通にこなす男なのだ。
そのことが決定的に欠落してるがために、ただの暗い男がぼそぼそと喋って勝手に謎を解く謎の構成になっています(①で話した、間延びの遠因になっているとも言える)。
なんでこんなことになるのかというと、山崎賢人をごり押して使うからです。もっと他にあってる俳優はいないのか。そういうことを考えずに山崎賢人ありきで起用するから悲劇が起こるのだなと思いました。
次、広瀬アリス。
広瀬アリスよ。ある意味あなたに罪はないのかもしれない。しかし千反田えるは無理がありすぎた。
たとえば、「私、気になります!」と言いながら奉太郎の腕を引っ張るお馴染みのシーンが出てくるが、どうみてもゴリラが人間の腕を掴んで引っ張り回す絵にしか見えない。これはこういうキャストをしたやつが悪い。あまりにも読書を舐めすぎた。たぶん広瀬すずの方がまだ合ってる。
あんたは素晴らしい。よくやった。摩耶花そのものでした。ひよっこにも出てましたね。あんただけがこの映画の良心でした。
③について
ここまで書きましたが、この映画は多分、「山崎賢人と広瀬アリスを使って映画を作る」、みたいな企画ありきだったのではないでしょうか。それほどまでに面白くなかったです。
たとえば、最近叩かれた映画で
「進撃の巨人」
「テラフォーマーズ」
なんかがありますけど、この二本なんかよりもよっぽど面白くなかったです。
監督は 安里麻里ですか
リアル鬼ごっこ3、4、5
とかですね…………。
キャストと構成がダメだと面白いものになるはずがないですよね。愛が全く感じられなかったです。
④について
この映画を観にいく必要はありません。
なぜならクソ映画はクソだという事実を突きつけないといつまでたっても良原作が犠牲になるからです。
またなんかあったらレビューします
(男には言ってません)